モチーフで帽子をつくる

今回は春物初の試作品で、コットンの糸でモチーフを利用した帽子をつくる。

季節の変わり目で、毎日天気が不安定。青空が出たかと思うと、次の瞬間は雨が降ってくる。
こういう時にはつばのついた帽子が必須。

秋や春に着る薄めのコートは、黒のものと、緑がかったカーキ色の二種類を使っている。
ということで、黒の糸とカーキ色の糸を使用することをまず決める。

黒は先日Cat' Laine で買ったLinie 12 Clip。クロアチア製のコットン100%で、玉ではなくてねじった房の形をしている。

a0161826_525553.jpgカーキ色は、Le Bon Marche で買ったもので、Plassard というフランスのメーカーのGong シリーズのもの。100%エジプト綿で、イタリア製。
写真ではベージュっぽく見えるが、実物は少し緑がかっている。









黒の帽子はいかにも普通なので、何か少し変わったデザインはできないかと、手持ちの教則本を眺める。
おお、良いアイデアがありました。
最近購入した「かぎ針あみ バッグ&おでかけ小物」(日本ヴォーグ社)に、四角や丸のモチーフを帽子のサイドに使っている帽子が出ているのである。

通常はマフラーに使うのがお決まりのモチーフを帽子に使うとは、なんて独創的。
通常は帽子に使うコサージュをマフラーに使ったアイデアのようだ、と感心する。

編み方を見ると、トップとモチーフを別々につくり、つなげて、あとはブリムを編みつけるだけ。
すなわち、通常増減なしで編んでいくサイドの部分にモチーフをつなげたものを利用しているのである。

なんてカンタン!と思って、はじめる。
ところがどっこい、大間違い。
以下詳細。

まず黒の糸でトップをつくろうと考える。

ところが、この房のようになった糸は、どこからどう出してよいのか分からない。
糸端のようなものが結ばれた状態の部分が見つかったが、これは切れということか。
ネットを検索しても、こういう糸の出し方は見つからない。
仕方がないから、結ばれた部分を切って、はじめることにする。
ところが、切ったあとに糸を引っ張っても糸が出てこない。
仕方がないので、力まかせにぎゅっと引っ張って出していくことにする。

やれやれ、とはじめる。
4ミリのかぎ針を使う。
コットンなのでしっかり細編みで編もうと思う。
「わ」の作り目から細編みを7目つくった。

そこから格段増し目をしながら編んでいくのだが、しばらくして、段の変わり目が非常に分かりにくく、段が混乱しているのに気づく。
これは黒という色のせいかもしれないし、コットンのせいかもしれないし、細編みのせいかもしれないし、上記全てかもしれない。
とにかく、混乱してしまったので、数段ほどいて、クリップを段の変わり目に印として入れることにする。

a0161826_527032.jpgしかし時既に遅し。あとから見てみるとトップがいびつな形になってしまった。
次回は最初の段からクリップで印をつけないと。。。

さて、途中でふと教則本の最後についている各種編み目の編み方のイラストを見ると、「細編みのすじ編み」というものが出ている。

単に針で鎖の糸二本拾う代わりに、奥の糸だけ拾うというものである。
なぜこれを「すじ編み」というのだろう、と不思議に思い、少しやってみる。

そうすると、なんと、アブラカタブラ開けゴマ、水平にスッと線の模様が現れたのである。
おおっ、こんなに些細なことで、こんな大きな違いになるのか、と感動して、それからはこの「すじ編み」で細編みをしていくことにする。

すじ編みの編み方の動画は、ピエロのあみこもびよりの「うね編み目、すじ編み目」をご覧下さい。

増し目をしながら、周囲48、9センチになったところでトップを終わりにする。

次はモチーフをつくる。
モチーフはなんでもお好みのものをどうぞ。
ピエロさんのサイトに各種モチーフの編み図が沢山出ています。モチーフの作り方の動画までついている。

私はといえば、帽子のトップの周囲が49センチなので、7センチ角の四辺のモチーフを7枚つくることにする。
「はじめて編むかぎ針編み」(ブティック社)を参考にしながら、適当につくる。
花の部分をカーキ色の糸でして、背景は黒を使う。
カーキ色の糸が若干細いので、かぎ針は3.5ミリのものを使う。
二段目が花びらになるのだが、それぞれの花びらを5目の玉編みでつくる。

a0161826_5273336.jpgできたモチーフ7枚を横につなげ、さらに輪にする。

モチーフをつなげる際、永らく謎であった「はぎ」の仕方をとうとう身につけた。
「はじめて編むかぎ針編み」(ブティック社)の36ページ「モチーフのはぎあわせ方」のお陰です。

すなわち、はぐ編地を二枚重ねて、はぐ部分を目の前にして、向こうの鎖の手前の糸と、こちらの鎖の手前の糸をすくって行くのである。


こんなにカンタンなことだったのかあ。ネットの動画を各種見ても分からなかったのに。
「はじめて編むかぎ針編み」(ブティック社)さん、分かり易い説明をありがとう。

さて次はモチーフの輪を帽子のトップにつける段階である。
「はぎ」をするだけ、カンタン!と思ってはじめたのだが、半周したところで大問題を発見する。

なんと、モチーフの輪の周囲の長さが帽子のトップの周囲の長さと合致しないのである。
モチーフの長さは7x7=49センチのはずなのに、なんとそれよりもずっと長いのである。
ひえええええ。
これははいだ部分が増えたということか。

兎に角、帽子のトップの周囲をもっと長くしないといけない。
という訳で、はいだ部分をほどき、また黒の糸をとり、さらに増し目をしながら「すじ編み」の細編みをトップにしていく。
メジャーで計りながら、さらに3段する。

次回はモチーフの輪を先につくって、帽子のトップの周囲がそちらに合うようにつくっていく必要があることを学ぶ。

a0161826_5281769.jpgさておそるおそるモチーフと帽子のトップを合わせていく。
ここでのコツは、必ずしも目と目を几帳面に合わせていくことではなく、全体を合わせながら、常に目と目の合わせ具合を調整していくということ。
不器用者にとっては至難の業だが、運良く今回は一度で二枚が合った。
ここで安堵の深呼吸。







さて、次の段階のブリム。
黒の糸をとって、モチーフの輪の下の端の鎖目を細編みで拾っていく。
これもまた、向こう側の糸だけ拾っていく。

その次の段も、増し目無しですじ編みの細編みを続け、ブリム三段目からは適当に増し目をしていく。
今回は、三段目は11目に一目増やし、4段目は増し目なし、5段目は12目に一目増やし、6段目は増し目なし、としていって、10段編んだ。

最後は十八番の縁編み。カーキ色の糸で細編みをして、次の段は引き抜き編み。

これでできあがり。ああ、疲れた。
トップの部分がいびつであるが、とりあえず自分で使う分には用は足せるであろう。

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by iknit | 2010-03-01 05:32 | 帽子