日本からの編み糸が手元に到着する

朝、出勤しようとあたふたしていたところ、ドアのベルが鳴った。

こんな時に誰だろうと、小さいのぞき窓から外を見る。
「はい」というと、「**さんですか」と向こうが言う。
「そうですが」と答えると、「Chronopost です」と返事が来た。

日本からの長旅の末に、フランスの税関につかまってしまったかわいそうな編み糸たちが、とうとう着いたのです。

Chronopost というのは、フランスの国際速達郵便の制度である。
日本のEMSのようなものである。

前回の報告の時点では、税関から三種類の書類を出せと言われ、いそいそと提出したところ、必要書類の一つであった店からの請求書が、「これは日本語で書いてある。フランス語か英語でないと受け付けない」と、突き返されてきたというところであった。

その後、仕方なく、英語で店から私あての請求書を英語でしたため、注文した先である柳家に、申し訳ないですが、サインと印鑑をお願いします、とメールで送った。
ありがたいことに、すぐサインと印鑑がついたものがPDFで送り返されてきた。さすが日本のお店。ご協力ありがとうございます。
これを、もともとつくったフランス語の二つの書類と共に、再提出したのである。

再提出したのが月曜日の朝一番。水曜日朝には自宅に届いたので、フランスとしては素早い対応と言える。
以前のフランス行政に比べれば、格段の進歩、奇跡的に速い対応と言ってもよい。だいたい、物事が通ったという時点で、すごい進歩である。
長年、フランス行政の対応の遅さだけでなく、理解を超える不可能さにあきらめの境地にいた私にとっては、「着いた」というだけで感動的である。しかも、書類を提出して48時間後。
東京では注文した当日、米国では翌日、遅くても注文して3日目には届くのが当然であるが、ここはフランスである。
フランスでこの早さと着実性は感動的である。
フランスの努力と進歩を確認する。

a0161826_3471424.jpgさて、提出した書類で約束したように、受け取りの際には税金を払う。
小包には「輸入税を支払うべし」というオレンジ色のシールまで、デカデカとついていた。
税金はなんと、69ユーロであった。
69ユーロといえば、時価8621円である。
輸入した商品の価格の50%にあたる。

ところで、袋に印刷されている「ゆうパック」という記号がかわいいですね。

予想外にすぐに着いたということで感動したので、よくやった、というねぎらいの思いでポンと支払う。
これからも努力と進歩をして頂きたいと願うのみである。

さて、何をそんなに買ったのかというと。。。

a0161826_348572.jpgハマナカはリッチモアのシルクリネン
リネン73%、絹27%である。
シルクとリネンの混合とは、ヨーロッパでは見たこともない。なんて日本的なんだろう、と注文する。

柳家で30%オフで一玉686円であった。
残っている色は限られていたが、4番桜色と9番薄茶を注文した。
とても上品で素敵な糸である。
桜色は特に素敵。
もっと他の色も欲しいと思わせる。





a0161826_3483836.jpgスキーのつややかコットンカラフル
綿100%である。
色の明瞭さと、一玉220円という値段に惹かれて、10玉づつ注文した。
実際の色は写真で見るよりも、さらに明瞭である。
秋、冬にも使える糸であろう。










しめて38玉、16,748円。
送料4,130円。
輸入税8,621円。
合計 29,499円

一玉776円、6.22ユーロの計算。
豪勢な買い物である。

リネンとシルク混という変り種が手に入ったし、アイスランドの火山噴火の影響、加えてSNCF(フランス国鉄)のスト、による流通の混乱をまぬがれてはるばる到着したということもあるので、値段ははったとは言え、不満はない。

とは言え、今回の経験から考えて、パリから日本のネット販売を利用する際の心づもりのポイントとしては、次の三点が言えるであろう。
1. 本当に欲しいと思うものしか注文するな。価格が安いという理由で、それほど欲しくないものを注文すると、税金を払うことになった際に後悔する。
2. 一回の総額が高額にならないようにする。どうせ送料がかかるからということで沢山注文して、商品の総額が高額になると、税関につかまる。
3. 万が一税関につかまった際には、請求書、あるいは領収書を店から英語で出してもらうことができるように心の準備をする。
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by iknit | 2010-04-22 03:50 | お店