冬物帽子を春夏糸で
Gare de l'Est(東駅)からフランクフルト行きの列車に乗り、マンハイムで下りる。Gare de l'Est は、いかにもヨーロッパの昔からの駅という風な建築で、なかなか素敵。今日は夏休みの観光客でごったがえしていた。
パリを出るとすぐに、絵に描いたような典型的なフランスの田舎の景色になる。
どこももう夏の刈り入れが終って、茶色い土の地肌が広がり、干草の束が転がっている。
ちょっとSFっぽいかんじの光景。
さて、列車の中では修行を続ける。
今回は季節のはざまで帽子を編む気にならなかったが、突然、冬物デザインを春夏糸で編もうと思いつく。
すなわち、「ぽかぽかニットこものvol.1 ぼうしBook」(日本ヴォーグ社)36-37ページに出ている、中長編みの玉編みの帽子。前に短いつばがついているデザイン。
この帽子を、スペインのメーカーLanas StopのTiber(レーヨン81%、リネン19%)主体で編む。糸の写真はこの日の不器用者ブログをご覧下さい。
それに、ドイツの毛糸メーカーWolle RödelのMille Filiの紺色で編んだつばをつける。この糸の写真は、この日の不器用者ブログをご覧下さい。
かぎ針は3ミリ。本では10号(6ミリ)を使っているので、3ミリのかぎ針で編み図通りに編んだら、甥にちょうど良いサイズとなった。