真冬のクロシュ帽子

昨夜は帽子の夢を見る。
パリの街の通りにいる。
行き交う人々は皆カラフルな帽子をかぶっている。
どいういう訳か、赤と黄色が多かったですね。

どれも素敵。
一方、どの帽子も、今ひとつで、これっという感じがしない。

それだけ。

これは、帽子をもっと追求しろ、というお告げに違いない。

昨日編んだこげ茶色のベレー帽は、素敵なのだけれど、現在の寒波にはちょっともの足りないかな、もっと暖かいものが必要かな、と思っていたところ。おそらくその思いが夢になったのか。

という訳で、今日は寒波にも負けない帽子を編むことにする。

寒波に対応する帽子には、次の三点が重要。
1. もこもこの暖かい糸を使用する
2. 耳をかぶる
3. 雪や小雨をよけるつばがついている

ポイント1と2は自明だが(暖かい地域にお住まいの方へ、寒い時には、耳が外に出ていると、耐え難いほど痛くなるのですよ)、ポイント3については、日本では皆さん少しの雨でも傘をさしますが、欧州や米国では、大雨でもなければ、傘をささないで、帽子をかぶる。雪の場合、傘に雪が積もってしまうので、殆ど誰も傘をささない。

ベレー帽は、もともと軍隊で開発されたもので、非常に実用的にデザインされていて、あらゆる天候をしのぐようにできている。
すなわち、日がさせば、耳を出し、トップのゆるみの部分を前にひさしとして出す。
雨の日には耳をカヴァーし、トップのゆるみの部分を前に出して、雨よけにする。

という話を聞いて、とこげ茶のベレー帽を編んだのであるが、毛糸の場合、ゆるみが雨・雪よけとしてうまく立たず、さらに、雨・雪よけになるかもと思って編み込んだモヘア糸の飾りも、雨・雪よけ機能としては脆弱。

全天候対応というものは、ほどほどの全天候に対応ということで、極端な天候にはやはり、それ相応のものが必要ということですね。

そこで、耳まですっぽりかぶり、さらに雨・雪よけのつばのついた帽子を目標として編むことにする。

a0161826_553482.jpgできたのは、これ。
耳まですっぽりかぶるクロシュ。
クロシュ(Cloche) とは、フランス語でベルという意味。
つまり、ベル型の帽子のこと。

スタイルに集中していたので、ビーズも花も一切無し。
長編みとこま編みだけ。
トップを深くゆったりと編み、最後に数段減らし目をしてつぼめ、最後に小さいブリム(つば)を編む。



a0161826_5541015.jpg飾りは一切ないが、糸は4種使用。















a0161826_5543632.jpgRomanLima シリーズから、茶色とレンガ色っぽいオレンジ色。
84% ベビーアルパカ、8% メリノウール、8% ナイロンのペルー製。

渋い茶色各種の中に、オレンジ色を一さしいれると、明るくなってとてもいいんですよ。







a0161826_5545967.jpg先日ハイデルブルグで手に入れたシルク混モヘアのこげ茶色。
Lana Grossa というドイツのメーカーのもので、モヘア70%、シルク30%のSilkhair シリーズ。イタリア製。

これを二本どりで使用。








a0161826_5553570.jpgさらに、ハイデルブルグで手に入れた、ファー風の糸。
Schoeller & Stahl というドイツのメーカーのPuppengarnというシリーズ。
モヘア74%、ウール17%、ポリアミド9%で、ドイツ製。









a0161826_556879.jpgブリム(つば)の縁には、模様をつけてみた。
この縁の模様の編み方はまた明日紹介する予定。











すっぽり、ゆったりとかぶる。
軽くて暖かいし、短いブリム(つば)がシックで、大成功。
今回はちょっと深すぎにできたので、次回はもう少し浅くしようと思う。
改善のあかつきには編み方を紹介する予定。(あくまでも、予定ですよ。。。)
a0161826_5562880.jpg

[PR]
by iknit | 2010-12-06 06:00 | 帽子