2011年は前世紀の遺物から、帽子とマフラー
皆様とご家族にとって良いお年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。
2011年の編み始めは、なんと、20世紀の糸、しかもおそらく昭和のものと思われる糸を使って。
「これを使って帽子を編んで」と母がおもむろに押入れから出してきた袋に入っていたもの。
袋には、編みかけの棒針編みセーターと、編み物教則本、そして薄緑色の毛糸玉が二つ入っている。
20年以上前、突然「編み物がしたい!」と私が言い出し、毛糸玉や編み針を買ってもらい、編み始め、前身ごろと後ろ身ごろまでは編んだものの、結局終わらなかったものである。
突然出てきた過去の遺物に、びっくり仰天、目が点。
こんなものをとっておいただなんて。。。
糸はなんと、フランスのデザイナー毛糸ブランドAnny Blattのものである。
近所の毛糸屋で買ってもらった記憶があるが、それがAnny Blatt だったとは。。。
Mini-sport というシリーズで、ウール100%。
一玉100gと大きい玉。
袋には同時に買った編み物教則本が入っていたのだが、それが「別冊ViVi」。ViViなんて、そんな雑誌が昔あったような気もするが、とうの昔に廃刊となったはず。。。
そこで裏表紙を見ると、なんと発行「昭和六十二年十月十日」。
「昭和」、へえ、すごい、これはアンティークものということですね。
この目次ページの写真1のセーターを編もうとしていたような記憶がある。
母の要望は、折角買った糸なので、これを使って母と父に帽子を編んで欲しい、ということ。
まず、母のクロシュ帽子。一歳前の私の姪、母の孫に編んだ帽子と同じ模様を使って、同じようにリボンもつけてくれ、という注文。。。
おそろいのマフラー。
帽子と同じく、*mati*さん玉編み模様を使用。
父のマフラー。
単なる長編み二本の模様。
一緒に使った糸は、こういうもの。
これは先日、毛糸Zakkaストアーズからネット注文して実家の方に送ってあったもの。
すむーすシルクウールというシリーズで、ウール80%、シルク20%。
とても、とても編みやすい。
さらにシルクが入っているので光沢もある。
編み上がりの色は、好き好きであろうが、私にはちょっと薄すぎのかんじ。
昭和の糸といい、この糸といい、どうして日本の糸ってこう、色が薄いのだろう、と母に聞いたところ、和服の糸の色の伝統だという説明であった。
なるほどね。
母の帽子とマフラーの着画。