ハイデルブルグ毛糸屋

一歳になる甥が暮らすハイデルブルグには、毛糸屋さんがある。メインの商店街に一つあって、パリとは違ってものめずらしいので、以前から目をつけていた。今回編み物修行を始めたということで、訪問してみる。

ハイデルブルグの旧市街にある商店街通りHauptstrasseは、ドイツで一番長いとされる歩行者天国で、毛糸屋さんのWolle Roedel (Hauptstraße 99, Heidelberg) はそのちょうどまん中あたりにある。Wolle Roedel はドイツの大手毛糸メーカー兼毛糸全国チェーン店で、日本で言えばハマナカのようなものか。

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いやあ、入って仰天した。安い。兎に角、パリとは比べ物にならないほど、安い。なんとパリでは見たこともない、一玉1ユーロ代のものが何種類かある。それもセールではなく、正規価格だ。極太ウール100パーセント50gはパリのCat’  Laine で4ユーロ10セント(535円)だったが、Wolle Roedel メーカーブランドでソフトメリノ100パーセント50gは通常価格2ユーロ95セント(385円)。

なぜこの毛糸がこの価格でパリでは売っていないのか。EU内は自由貿易のはずではないか。実際、フランスの小規模農業生産者はEU自由貿易で散々な目にあっているではないか。にもかかわらず、消費者としてのフランス国民は、EU自由貿易の恩恵を受けていないということか。フランス国民は今こそ立ち上がれ、と真に憤りを感じる。

甥がオレンジ色の冬コートを着ているので、次は茶とオレンジ色の帽子をつくろうと考えていたが、どうも気に入ったオレンジ色がない。小さい店なので、デザインや色の種類が限られていることは否めない。ボンマルシェがいかに大きいかということを認識する。

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とりあえずメーカーブランドのSIENAという洗えるメリノウール100パーセント並太50g一玉3ユーロ45セントを、からし色と茶色を1玉づつ買う。さらに2ユーロ95セントの価格に動かされて、グレーのメーカーブランド・Soft Merino 極太も買う。
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店の主は英語が流暢なちゃきちゃきした女性。毛糸の玉についているPartie Number というものについて説明してくださった。この数字は毛玉を染めた釜を示しているそうで、Partie Numberが同じ毛玉は色合いが同じ、ということらしい。お店では編み物教室もやっているという情報も得た。

ハイデルブルグにはドイツ最古の大学があって、元祖「哲学の道」もあるし、森鴎外もドイツに留学したときははじめはハイデルブルグにいたという由緒ある街なのだが、同時になんと、米軍基地がある。フランスには米軍基地など全く無いが、ドイツは日本のように第二次世界大戦敗戦国なので、こんな由緒ある町に米軍基地があるのですねえ。という訳で、ハイデルブルグには日本人の観光客だけでなく、米国人も沢山いて、ハイデルブルグの商店街の方々は英語がとてもお上手です。

それは次に行った街外れの小さなお店の主も同じこと。まるで絵本から出てきたような大柄で丸い顔のほがらかな女性で、英語が大変お上手。

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この毛糸屋さんは甥の住んでいるところの近くで、商店街からはネッカー河の対岸のにある。Ladenburgerstrasse とLutherstrasse の角にある広場に面した小さなお店で、値段は5ユーロ前後で特に安いとは言えないが、イタリア製の毛糸が沢山揃えてある。見切り品籠からぴかぴか光る銀色のものと、これまた光沢のある紺色のものを買ってみた。紺色のは2ユーロ50セント(327円)で、銀色のは2ユーロ95セント(385円)。a0161826_555263.jpg お店のご主人によると、来年の秋冬は、久しぶりに紺色が流行するそうだ。
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by iknit | 2010-01-19 06:25 | お店