カテゴリ:その他発見( 67 )

ニューヨークから夏休みで来ている米国人の友人が、ヴェルサイユ宮殿を見たいと言う。
ヴェルサイユ宮殿は、ただただ広大で、これでもか、これでもかとひたすら絢爛豪華なだけで面白いと思ったことはなく、何よりものすごい人ごみで大変疲れるので、全く好きではない。できれば行きたくない場所である。
しかし、2006年にオープンしたマリー・アントワネットの離宮を訪れたことがないので、それを見るということで、行くことにする。
パリからはRERC線に乗って20分くらい、Versailles Rive Gauche という駅で降ります。

このマリー・アントワネットの離宮にあるLe Jardin anglais(英国式庭園)がとても良かった。草花の咲く自然を楽しむつくりで、隅から隅まできっちり計画された人工的な噴水庭園よりずっといい。

マリー・アントワネットは「ごっこ遊び」が好きで、特に農家ごっこが好きだったことは有名だが、彼女が農家ごっこをするための小さな農場(Le Hameau)があって、野菜畑や水車小屋があり、豚やヤギなどの家畜が走っている。

マリー・アントワネットが生活したお屋敷は博物館になっていて、寝室や化粧室、音楽室等が当時の家具とともに見られる。当時としては大変珍しいトイレがあって、これは観光の目玉と言えるでしょう。
この写真は英国式庭園で、右上に頭を出している四角い建物が、お屋敷です。
a0161826_6215925.jpg

ヴェルサイユ宮殿オフィシャルサイトのこのページで、マリー・アントワネットの離宮のスライドショーが見られる。左下の「Download Slide-shows」のところにある「See the slide-show」をクリックして下さい。

このお屋敷の博物館で、当時のタッセルとブレード(編み紐)を見つけた。
農家ごっこのお芝居をする際に使用されたおもちゃの農具にぶらさがっていたものらしい。
花のデザインが複雑、繊細で、素敵。
a0161826_6222758.jpg

a0161826_6224748.jpg

お昼ごはんをLe Potager du Roy (王様の野菜園 住所:1, rue du Maréchal Joffre 78000 Versailles, Tel: 01 39 50 35 34)というレストランで食べたのだが(全体的に少し塩辛いかんじ。鯛のミルフィーユという前菜が素晴らしかった)、そこにこんなクラフト・アートがあった。
なんと、金タワシでつくったマリー・アントワネット風帽子。
a0161826_6231570.jpg

[PR]
La Ciotat の話はもう過去のものかと思っていたのだが、映画を発明したルミエール兄弟が撮った世界初の映画シリーズの一つである、L'Arrivée d'un train à La Ciotat (La Ciotat に到着する汽車)をYoutube で見つけた。
これ、私がマルセーユから乗ったローカル路線ですよお。この駅で降りて、この駅から乗ったのですよ。。。。いやはや。
1895年に製作されたもので、大変著名な映画である。頻繁に耳にする巷の噂によると、大画面で近づく汽車の臨場感に観客がおののいて劇場から逃げ出したという話であるが、それは実は誇張らしい。。。しかし観客が驚いたというのは、本当らしい。
旧い映画なので、著作権無し。是非ご覧下さい。

いやあ、普通の人々や子供の着ているもの、そして動きが大変興味深い。
動画の発明というのは、すごいことですね。



同時代では、同じくらいの画期的な発明は、インターネットであろう。
動画も含めて世界中のあらゆる情報が、どこにいても瞬時に見ることができる。

今日は、ニューヨークのファッションレポーターがこの秋冬ファッションを解説するのをスライドショーで見た。
相も変わらず、愛読紙ニューヨークタイムズである。
最後の方にニット物がいくつか登場する。
“Chunky” なニットが今季は流行だそうである。“Chunky”というのは、ごろごろしているというか、量感があるというか、そういうものです。とても変わっていて素敵なDior ディオールのフィッシャーマンセーターが出てくる。
すぐ編める小物に特化している不器用者には、程遠い世界か。
New York Times のこのページRuth La Ferla on Fall's Best Looks をご覧下さい。
[PR]
あまりにLa Ciotat が気に入ったので、スライドショーまで作ってしまった。
TGVとローカル電車からの景色から始まり、La Ciotatの港、海、夜店、街中の路地の様子を並べてみた。


[PR]
まだ具合が悪く、くしゃみが止まらないのであるが、頑張って出勤する。
しかし、修行をする気力は残っていない。
そこで修行の報告ではなく、またもや愛読紙New York Times/ International Herald Tribuneで読んだ話の報告。
今回はペルーから、古代インカ帝国の伝説。
古代インカ帝国は、広大で複雑な社会を文字無しで統治していたのだが、情報伝達や記録の手段に、アルパカやヤマの毛糸を編んだブレードの編み目を文字の代わりに使っていたそうである。
言ってみれば、編み文字。

アンデスの山奥のインカの末裔の方々が住む村では、この毛糸の編みブレードが大事に守られ、保存されているそうだ。

この記事です。
High in the Andes, Keeping an Incan Mystery Alive (アンデスの高地で、インカの神秘を守り続ける)

古代ブレードの写真が出ているのでご覧下さい。
なんだか人形がぶらさがっていて、かわいい(怖いとも言える)。
意味があるらしいブレードはkhipusと呼ばれるそうで、このブレードが何を意味しているかは分からないが、村人は今でも儀式の時に使用しているそうである。

この村のスライドショーがここで見られる。
もう一種類khipusが出ている。

編み物を読み書きに使うとは、かなり繊細な編み物技術が必要とされるのではなかろうか。
編み目のちょっとした間違いは、漢字を間違えるようなもの。棒が一本足りないとか、点が足りないとか。
インカの方々は随分と器用だったのでしょうね。
私がインカ帝国の市民だったら、学校ではあっという間に落ちこぼれだろう。。。
[PR]
数日前、日本ブログ村というものを発見し、登録してみたのであるが、どうもシステムを把握していず、編み物のカテゴリーからはずされてしまった。。。しかも、元に戻そうとしたら、どいういう訳か毎月3回までしか変更ができず、その3回をなんと今月4日の時点で使い果たしてしまっていたという状況。こういうところにも生来の不器用さが顕れてしまう訳ですね。。。

ブログ村で素晴らしい作品をつくっていらっしゃる方々のブログを拝見し、大変勉強になる。
同時に、アートの世界には「生まれつき」というものがあるということを深く認識させられる。
「才能」というやつですね。
ネット上に日々沢山掲載される日本の皆様のつくるものに比べて、私のつくるものの、なんと冴えないことか。なんてごつごつとして、重たく、単調なことか。。。どうあがいても、修行を重ねても、才能ある方々がつくる軽く繊細で宙に舞うようなものは、生来の不器用者にはつくれないであろう。

ヘタクソは免れないのに、なぜ編むのか、そして、ヘタクソな編み物のブログを続けることに何の意味があるのか、と哲学的な疑問にかられる。

第一の疑問、「なぜ編むのか」に対しては、「そこに糸があるから」という答えしかない。はじめた時には具体的な理由があったのであるが、今となっては、ただ、目の前にやたらと糸があり、それがどんどん増えるのみで、さらに一つ一つに独自の魅力があるとなっては、ただ編み続けるしかない。

第二の疑問については、不器用者には不器用者にしか分からないことがあるであろう、という理屈を思いつく。
例えば、編み物教則本を作っているような器用な方々には、不器用者にとってビーズを糸に通すことがどんなに大変な作業であるか、細編みを丸く編むのがどんなに難しいことであるか、糸を「切り揃える」ということがどんなに不可能な挑戦なのか、想像もつかないであろう。

不器用者には不器用者にしかできない「社会貢献」がある(ハズ)、と、自身に対する落胆と迷いを払いのけ、修行ブログを続けることにする。。。

という訳で、実存的な悩みにかられ、修行が進まない。そこで今日のお題は、以前報告した不器用者の悩みについて、結局どうしたかということ。やたらとできてしまうネックレスとブレスレットをどう整理したらいいか、という悩みである。ヘタクソなので売る訳には行かないし、人にあげるのもためらわれるし。。。

a0161826_632581.jpg思いついたのは、油絵用のキャンヴァスを使うこと。
キャンヴァスというのは、木の枠にコットンの布がはってあるものである。
ここに、画鋲でネックレスをとめる、ということを思いついた。
私は借家に住んでいるので、壁にやたらと穴を開けるのはご法度。米国でもフランスでもそうだが、あとで高額の弁償をさせられることになる。
そこで、壁に穴をあける代わりに、キャンヴァスを絵のように壁にかけて、そこに穴を開けることにした。

キャンヴァスは、布の質によって低価格から高価格まであって、リネンの布がはってあるものは高額。しかし、私は穴を開けることだけが目的なので、全く高価なものは必要がない。








このアイデアを思いついたのは、ある日曜日、15区にあるかなえという日本食品屋さんに鈴豆腐を買いに行った道すがらである。以前も述べたが、私が住んでいる区の隣の15区は、大変生活に便利な区で、手芸店、50メートル市民プールが二つ、夜10時まで開いている総合スーパーMonoprix(枕やシーツ、食器、アイロンや電子レンジ、プリンターのインク、等生活必需品が夜10時まで買える)があるだけでなく、なんと日本食品店まである。さらにこの「かなえ」は日曜日も開いている。

a0161826_642035.jpg「かなえ」の最寄りのVelib(パリ市の共有自転車システム)の駐輪場の目の前には、日曜日にも開いている安売り生活雑貨店がある。シーツや食器、湯沸しやアイロン、引き出しや折りたたみのテーブル、電球や電池、等、日用品のアウトレット物が並んでいる。こういう店はパリ中いたるところにあるのであるが、日曜日に開いているというのは珍しい。
Paris Affaires (パリお買い得品)という名前のお店で、rue Cambronne とrue Mademoiselle の角にある。

先日、偶然この店に入ってみたところ、どういう訳か、画材が揃えてあった。絵の具や筆、パレット、キャンヴァスが並んでいる。日曜日に突然、「絵を描こう」と思い立った方(なんていう人はいないかしら。。。)には大変便利。

この店に並ぶキャンヴァスを見て、ああ、これが使えるではないか、と思いついた訳である。






a0161826_65846.jpg「かなえ」やParis Affaires のすぐ近く、86 rue Cambronne には、なんと日曜日にも開いているdégriffé の服屋さんがある。Dégrifféというのは、ラベルが切られている、ということで、すなわち、アウトレットである。Etam, Promod, Petit Bateau, S’Olivier, Cyrillus等、もともと低価格の大手ヨーロッパカジュアルブランドの品が流れてきている。

日曜日に開いているアウトレットというのは、週日フルタイム勤務をしている私には、大変ありがたい。この日は、Petit Bateauの12歳用のこげ茶色コットン長袖シャツというものが七分袖でちょうどよかったので、4ユーロ(450円)で手に入れた。
[PR]
米国の日経新聞 Wall Street Journal からの大ニュース。

なんと、トラック野郎たちがキルトや編み物に熱中しているらしい。

この記事です。
とても興味深い報告です。是非見てみてください。

短く説明すると、景気低迷の影響で、仕事の減った米国の長距離トラック運転手たちが、荷と荷の間のヒマな待ち時間、手芸をしている、という話。

キルトをする運転手の動画インタヴューがついている。
この運転手の言葉が含蓄深い。
「家族や友達から遠く離れていても、彼らのことを思う瞬間だ。。。色というものは素晴らしい。色は無限だ。。。達成感があって、時間を自分のものにしているという気持ちになる。」

つらい時に、手芸が生きる希望を与えているのだ。
手芸というのは、生きる意味と自己のアイデンティティという根源的な問題にかかわる経験なのですね。

会社は応援しているそうである。

a0161826_311696.jpgまた別の運転手は、奥さんにセーターを編んでいる最中。
(写真撮影 Gretchen Abraham-Banks
"In Off Hours, Truckers Pick Up Stitching,"
Wall Street Journal, 29 March 2010
)

この人は、一言で編み物の魅力の核心をついている。
"The fact that you can take strands of thread
and basically make something out of it,
that's awesome I think."
「糸を何本かとって、そこから何かつくれるというのは、すごいことだよ。」

編み物万歳。
[PR]
手に入れた編み糸は皆、クローゼットに入れておいていたのであるが、蒐集が度を超してしまい、何を持っているのか、何がいくつ残っているのか、分からなくなってしまう状態。
その結果、ますます糸を買ってしまう。

そこで編み糸を置く棚をつくることにする。通常目に見えるところにあれば、これ以上買うということも抑制できるであろう、というのがねらい。

自宅にはL字型の長い廊下があるので、そこに棚を置こうと考える。
IKEAからExpedit というシリーズのものを注文し、土曜日に配達してもらう。

IKEAなので、自分で組み立てないといけない。
組み立ては簡単だが、IKEA得意のL字型のねじを入れる際に使う道具で、手が痛くなった。

棚を組み立て、さて、モノの整理にうつる。

春夏モノのコットン、リネン、紙の糸をクローゼットから出して、分別し、外から見えるように、透明のビニール袋に入れる。a0161826_132592.jpg
いやあ、あまりに沢山あるので、自分でもびっくり。売るほどあるとはこのこと。

深く反省する。
もう春夏の糸は来年まで買わないと心に決める。
[PR]