小さな中世の町の花
Fiatでローカル道路をのったりのったりトスカーナ地方を横切る。
オリーヴ畑や松の木が茂った丘陵が続く、絵に描いたようなイタリアの景色。
上り下りのカーヴが多い。後続の地元の人をイライラさせながら、制限速度きっちりで行く。
シエナの西北、フィレンツェの西南の小さな中世の町Colle di Val d’Elsaで泊まることにする。Fodor's という愛用の観光ガイドブックによると、高い町と低い町の二部に分かれているということ。私が大好きなパリの東、シャンパーニュ地方との境近くにあるProvins という中世の町がそういう上下に分かれた形態をとったところなので、ここもいいかもしれ、ないと、行ってみることにする。
着いてみたところ、期待を上回る、とても魅力のある町。
特に見るべき遺跡や建物は無いが、町を数時間歩き回るのは大変楽しい。
上り下り、くぐり、渡り、が次々にあって、遊園地みたいな町。
非常に変わったものとしては、これ。
トスカーナの丘陵を背景にした中世の町並みの中に突如、モダンなデザインの箱がドカンと置いてある。
なんと、上町と下町の間にある公共エレベーター。
これは上階の部分。
下階の乗り降り部分は石の洞窟トンネルをくねくねとくぐった奥にある。
このトンネルはアートギャラリーにもなっている。
Colle di Val d’Elsaはクリスタルガラスを生産する町としても知られているようで、クリスタルガラス製品を売る店が沢山あり、トンネルの左右にもクリスタルガラスのアート作品が展示してあった。
このつららのような、樹氷のようなものは、花のつぼみをイメージしているかんじ。
離れ島に比べて花模様は格段に減ったが、それでも教会に行くと花模様がある。
これは下町の教会の祭壇にかかっていた布の模様。
シンプルなラインで、同時に手の込んだデザインで、見事な仕上がり。
これは上町から細い石の橋を渡ったところにある修道院の教会で、壁に描かれたマリア様の着ている服の模様。
色が素晴らしい。
これは上町の民家の窓にかかっていたもの。
話は変わって。。。
うろうろと歩いていると、フランスでよく個人経営の素敵なホテルやおいしいレストランについているRelais et Chateaux の印がついているレストランを見つけた。折角なので行ってみることにする。
おいしいけど、高い。150ユーロ払った(一人分)。おいしいけど、パリだったら100ユーロくらいのおいしさのような感じ。しかし、一皿の量がパリよりもかなり多い。もっとも、私はアラカルトで頼んだので、皿数の多いお試しメニューにすれば、一皿の量がパリ風かも。さらに、よく訓練されたウェイターさんが沢山いて、サービスが良い。
あとで調べたところ、トスカーナ地方で今一番おいしいとされているレストランだそうである。Arnolfo という名前で、上町にある。
月曜日なのに、テーブルは一杯だった。予約した方が良いでしょう。電話番号は+39 0577920549で、お休みは火曜日と水曜日。