トスカーナ地方では12世紀から毛織物をしているのです!San Gimignano
観光ガイド本によると、中世の塔が沢山立っていて、トスカーナのマンハッタンと言われるそうなので、行ってみる。
行く道すがらも、ものすごい風光明媚。
小さいマイナーな村かと思ったら、なんと、世界遺産の大観光地。並ぶ、並ぶ。。。アイスクリーム屋さんにも長蛇の列が並ぶ。あれはアイスクリームを得るまでに小一時間かかりますね。
観光しながらアイスクリームを食べる米国人を沢山眺めたかったら、San Gimignanoです。
町外れに、公式ではないが、地元の大学の先生と学生たちがやっている小さな博物館があった。
これが非常に面白い博物館。
1300年代のSan Gimignanoの町並みを陶製のミニチュアで再現している。
当時の人々の生活や産業も映像や人形で再現している。若い学生さんが案内をしてくれる。
当時のトスカーナ地方の生活の様子について、いろいろと学びました。ここに始めに来ればよかった。
その長い文化的歴史の中では、フランスの大皇帝ナポレオンなんて、後々、ずっと後の19世紀にちょっと出てくるだけ。イタリアでは、フランスなんて本当に新参者なのです。
この博物館のミュージアムショップには、地元の手工芸アーティストの作品が置いてあって、かわいい手編みの赤ちゃん靴が沢山売っていた。
San Gimignanoは貿易、金融、手工芸で10世紀から13世紀頃まで栄えた町で、サフランが特にアラブ諸国との貿易で価値があったようです。という訳で、観光の目玉の一つであるフレスコ画にも、サフランの花が出てくる。
この絵、どこか教科書で見た覚えがありませんか? この天使の持っているサフランの花が当時、とても価値のあるものだったのです。
フィレンツェと同様、San Gimignanoでも織物と革の手工芸が盛んであった。
San Gimignanoでは、12世紀に毛織物産業が始まる。
12世紀から服と靴のデザインをしているのだから、イタリアのデザインがすごいのもうなずける。
年季が違うとは、このこと。年季と言っても、何百年、と言うより、世紀季。10世紀、千年近い。
フランスのファッション産業なんて、すごく最近の新参者です。
今も、手工芸アーティストが集まり、アートギャラリーや、ジュエリーやバッグを売るシックな小さいお店が並ぶ。
そういった店の一つで、デザイナーさんと画家さんが一緒にやっている店があった。
Essentia Arte というところ。Via del Castello, 14。
この左側にある黒いリネンのドレスは非常に注目を集めていた。
いかんせん、値段がとても高い。はっきり覚えていないが、280ユーロ位です。
上の写真の右側にあるスカートをアップにすると、こういう花模様。
同様の花模様のバッグもある。67ユーロ。