ローマの蚤の市
ローマにも有名な蚤の市があって、これもトラステヴェレ界隈にある、Porta Porteseの蚤の市。
毎週日曜日、午後2時まで。
広大で、毎日曜日10万人訪れる「すごい」蚤の市だと言う話。
昨夜は三代ローマ人の友人と、トラステヴェレ住人である彼女の娘さんとその旦那さんと食事をしたのだが、「明日はPorta Porteseに行こうと思う」と言ったら、三人とも超あたふた、大心配。
友人の娘さんは、そこで三回スリにあったということ。しかも、ズボンの前ポケットにお金を入れていて、それをとられたことに全く気がつかなかったらしい。
さすが、イタリアのスリは高度テクなのであろう。
私も以前、ナポリで携帯電話を盗られたが、全く、いつ、どうやって盗られたか分からない。兎に角、いつのまにか盗られた。
当時は神業と感心して、旅のこぼれ話としたが、しかし、地元の方が三回もスラれたと聞いては、心おだやかでいられない。
行かない方がいいのか、と思う。
でも、友人の娘さんの旦那さんが、何も持っていかないことだ、盗られても絶望しない額の現金だけを前ポケットに入れて、それ以外は何も持って行かなければ大丈夫、とアドヴァイスして下さる。
で、そういうことにする。
出発前に、「絶望しない額」について悩む。
もともと、目的ははっきりしていて、骨董ボタンは高くてもそう高いものではないし、大金は要らない。
20ユーロ札二枚にするべきか、三枚にするべきか。。。
二枚なら、超がっかりだけど、絶望はしないだろうな。
三枚だと絶望的な気分になるかもな。
でも、万が一、ボタン以外に面白いものを見つけるかもしれないし、覚悟していれば絶望しないだろう(熟慮の上決めてやったことだし)、と三枚にする。
で、行きました。
感想を一言で言えば、がっかり。
広大は広大なのだが、蚤の市というより、ただの市。
長々と続き、広がる出店のそのほとんど、95%は、安物の新品衣服と雑貨。
Porta Portese から市に入るのは、無駄です。
単なる安かろう悪かろうのつまらないものが延々と続く。
Porta Portese ではなく、Piazza Ippolito Nievo から入りましょう。
この広場からはじまって、Via Ippolito Nievo 沿いに、典型的な蚤の市で、古いがらくたや古着、古本、古レコードを売る店が並んでいる。
この広場には路面電車8番線の駅もあるので、直接そこに到着するのは簡単。
Via Ippolito Nievo でけんかが始まったので、皆でそちらを向いている図。
ボタン箱があるかも、という感じのお店は沢山あるのだが、ボタンは無い。
でも、ビーズ屋さんが!
大発見なのは、貝殻とか珊瑚とか真珠とか、海もののビーズというものがあること。
なんてイタリアちっく!
で、貝殻のものを購入。
穴が小さいので、編み糸を通すのは無理かも、と考えあぐねたが、素材への興味関心が勝つ。
パリと違って、全く、一サンチームも安くしてくれなかった。
表示価格通り、右の連なったものは全部で15ユーロ、左の輪状のものは、一つ50サンチーム。
でも、私の前に買った人には安くしていた。その違いがどこにあるのかは、経験不足で、全く見当もつかない。
ところで、白物の「ランジェリー」ショップ(「ランジェリー」に関しては、パリ編み編みコミュニティ日記のこの記事をご覧下さい)で、こんなかわいいかぎ針編みのトップがかかっていた。子供用。
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